米国訴訟資料の用語集

米国訴訟資料の用語集

裁判籍(Jurisdiction) 該当する裁判所がその問題となる事件ついて管轄する権限をもっているかどうかを裁判籍が正当かどうかという表現であらわすことが多く、特に特許や商標などの知的財産権にかかる訴訟は連邦問題(Federal Question)として、連邦地裁を第1審に訴訟を展開するものとされています。
連邦地裁(United States District Courts) 各州毎に4から1程度の管轄地区に分割され、それぞれその地区での連邦問題(Federal Question)や州違裁判籍(Diversity)の事件を受付ける体制をとっています。連邦裁判所の地図
訴訟手続での書面(Pleadings) 訴訟の初期段階で交わされる原告の訴因(Cause of Action)と被告の抗弁(defense)について記載する書面を指し、訴状(Complain) から答弁書(Answer)、必要な場合には、弁ぱく書(Reply)などを含むものとされています。
訴状(Complaint) 提訴する場合に最初に原告 (Plaintiff)から出される書面であり、 受付られたところで事件番号が付与されます。民事の場合、訴因をある程度引き出す事実についても簡単に記載するようになっています。
答弁書(Answer) 被告が訴状に記載された事実などについて肯定、否定などをなす書面であって、被告(Defendant)側が訴状に応答して提出する書面です。 積極的抗弁(Affirmative Defense)なども記載するものとされています。
反訴(Counterclaim) 提訴された被告が逆に原告に対して訴えを起こす場合に提出する書面であり、相手の訴訟の主内容から生ずる訴因について強制的反訴(Compulsory counterclaim)と、それ以外の許容的反訴(Permissive counterclaim)とがあります。
弁ぱく書(Reply) 原告が被告から提出された答弁書の内容について応答する書類であり、特に反訴(Counterclaim)の内容について原告が抗弁する内容の書面となります。
証言録取書(Deposition) 公判前の証拠開示(Discovery)の1つの手段であって、証人(witness/deponet)は宣誓(Oath)を行って、相手側(adversary)と対面している状態で質問とそれに答える形式で作成される書面です。
尋問書(Interrogatories) 公判前の証拠開示(Discovery)の1つの手段であって、一方の当事者によって作成された質問を証人が宣誓を伴って書面で回答するものです。尋問書の送り先は、反対尋問(Cross Examination)の機会がある証言録取書とは異なり、当事者だけに限定されています。
蓋然的に証拠有りな事件(Prima facie case) 表面上は証拠によって原告に有利なものと証明されている事件を言い、明白な欠陥(palpable defects)のない事件を言います。このプリマフェィシーケースを審理中に提示できない場合は、指示評決(Directed Verdict)の対象となります。
召喚状(Subpoena) 訴訟に証人を召喚して裁判所での出頭を促すための裁判所が発行する命令書です。この召喚書に従わない場合には、法廷侮辱(Contempt of Court)として罰せられることになります。

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